代々木上原健療院

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失感情症(アレキシサイミヤ)とは

2013年 田島健次レポート

  1. 失感情症とは
  2. 失感情症の原因
  3. 感情と体の関係
  4. 失感情症の治療


- 失感情症(アレキシサイミヤ)とは -

あなたは、失感情症という言葉は、聞いたことはありますか?

あまりメディアに取り扱われることがありませんが、これからの時代に増加する症状として、自律神経失調症やうつ病との関係もありますのでレポートにまとめました。

失感情症は、米国のハーバード大学の精神科医のピーター・E・シフネオス教授が唱えだした学説です。(アレキシサイミヤともいいます。)


失感情症とは、簡単にいうと字のごとく感情を失うと考えていいでしょう。

もう少し説明すると自分の内的な感情を上手く言語や体で表現できないことをいいます。

現代社会はとても速く変化していますが、その速さに付いていくことで「じっくりと自分の感情を感じる」ということができなくなってしまうのが失感情症です。

最初は時間的な物理的なもので感情を感じることができないのですが、それが続くと心理的に感情が感じられなくなる失感情症になってしまうのです。


また、文化的背景として今の社会は感情を出すことに恥ずかしいとか格好悪いなどの雰囲気が出ていて、自分の感情を押し殺して仕事をし、人とクールに接した方が「出来る人」っぽく評価されます。

そのため、失感情症は現代病といった方がいいかもしれません。


こんな会話を聞いた事はありませんか。

「感情的になるなよ、もっと理論的に効率的に話をしよう」

確かに感情を出しすぎると話しも進まないので理論的に話をするのはとても重要です。

しかし、いつも感情を抑え込んでしまうと感情を出してもいい時に感情を感じなくなってしまうのです。


例えば、あなたは怒りや悲しみの感情が出たとき体に変化を感じることはないでしょうか?

怒った時、肩が上がって頭が熱くなりますよね。

これは感情(心)と体がつながっている証拠なのです。

このように感情が出たとき言葉や身体表現をしないと段々と体の感覚が鈍くなり肩こり、首こりなど体の信号を気が付かなくなます。

すると最終的には失感情症になります。


当院でもうつ病や自律神経失調症で悩んでいる人が多いですが、その中に感情の感覚を上手く表現できない失感情症の方が最近増えてきているように感じます。

そのような方には施術と共にアドバイスやカウンセリングを行っております。


病院へ行って薬を飲んだりしても症状の改善がみられない方は、もしかしたら失感情症が隠れているかもしれません。失感情症の方は、ゆくゆく心や体の重大な病気になりやすいので、早めに知ることが重要です。

下記にチェック表がありますので、チェックしてみて下さい。


・失感情症チェック表

  1. 自ら配偶者(異性)と会話をかわすことが少なくなった。
  2. 子供の声をうるさく感じることが時々ある。
  3. 最近性欲や性的能力が落ちた。
  4. 大声で笑ったりすることがなくなった。
  5. 体を動かすのがおっくうである。
  6. 花や草木を見ても特別感動しない。
  7. 悲しいテレビドラマや映画を見ても涙を流したりはしない。
  8. 心臓がドキドキしたり手が震えたりするほど怒ったことがない。
  9. 仕事中に人から話しかけられたりするのが嫌である。
  10. 友人の誘いにあまりのらなくなった。
  11. 人を相手にするより機械を相手にしている方が楽である。
  12. 馬鹿話や冗談はあまり言わない。

当てはまる物に〇をつけ、1項目1点として計算する。

0~3点:問題なし。4~6点:注意が必要。7点以上:危険状態。


失感情症とは感情を失うものですが、感情とはどんなものなのでしょうか。

次は感情についてお伝えいたします。


感情を辞書で調べたところ

と書いてありました。


外の物事に対して自分の身体と脳が感じる感覚のことです。

しかし人により物事のとらえ方が違えば感じる感情もことなります。

それは本人が今まで経験したことや親から教わった価値観などによって変わっていきます。


今は、感情をコントロールする事で仕事や人間関係などを円滑に進める事が善しとされてきているため、感情をコントロールする本やセミナーが多くあります。

なぜ感情をコントロールすることが必要かと言うと、肯定的な感情が出ていると物事に積極的に取り組んで結果的に質の良い仕事が出来たり上手くコミニュケーションが取れたりしやすくなります。

反対に否定的な感情が出ていると物事に取り組む時に消極的になりやすくなります。


そのため現代の人は、将来に不安があるため他人より成功、成長、優位に立ちたい欲望が強いので、感情をコントロールする事が注目をあびているのでしょう。

しかしうつ病や自律神経失調症などの不調の時には、肯定的な感情にはならず否定的な感情が強くでるものなのです。

否定的な感情を感じるとつらいので、心が無意識的に感情を感じないようにしてしまう傾向があるのです。それが行き過ぎることで失感情症になってしまうのです。


では感情にはどのような感情があるのでしょうか。

簡単にまとめてみました。


肯定的な感情


否定的な感情


このように肯定的な感情と否定的な感情とに振り分けてみましたが否定的な感情が多いですね。

否定的な感情が多い理由は、防衛本能として人間が生きていくために必要だったためでしょう。

失感情症は否定的な感情だけでなく、肯定的な感情も感じなくなってしまうのです。

つまり、うつ病・自律神経失調症になり、否定的な感情を感じすぎるので心が感情を感じないようにするのですが、それと同時に肯定的な感情を感じることもできなくなってしまうのです。

自律神経的に考えると肯定的な時は副交感神経が、否定的な時は交感神経が働いていると考えていいでしょう。

失感情症の場合、肯定的感情が働かないために、副交感神経が働きにくくなります。

すると、うつ病や自律神経失調症の症状も出やすくなりますし、治りにくくもなります。

心を守るために失感情症になったのですが、そのために体や心の症状が悪くなったり治りにくくなったりするのです。


では次に失感情症の特徴をお伝えいたします。

この特徴を知っておくことで、自分や周りの人が失感情症を患っているかどうかの目安になります。


失感情症の特徴

  1. 感情を表現するよりも事柄を細かく、くどくどのべる。
  2. 適切な言葉で情動を表現することが困難である。
  3. 豊かな空想力や想像力が欠けている。
  4. 言葉よりもむしろ行動によって情動を表現しようとする。
  5. 行動化することにより心理的葛藤に陥ることを回避する。
  6. ある出来事についてその状況を詳しくのべることは出来るが、感情をともなった表現が出来ない。
  7. 人と気持ちを通じ合わせることが困難である。
  8. 考える内容が外的な出来事に関連するものが多く、想像や感情に関するものが少ない。

また失感情症は、自律神経失調症・うつ・身体表現性障害・不安障害・心的外傷後ストレス障害・アルコール依存症などの他のいくつかの疾患にもみられる現象です。

不安とうつが長年にわたって続き人生に喜びを感じられなく、心の中から感情をこめて話したりできない症状が失感情症になります。

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  1. 失感情症とは
  2. 失感情症の原因
  3. 感情と体の関係
  4. 失感情症の治療

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