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過敏性腸症候群(IBS)の主な症状は便通異常

2017年 神田昌紀 レポート「過敏性腸症候群(IBS)」

  1. 過敏性腸症候群(IBS)ってどんな病気?
  2. 過敏性腸症候群(IBS)の主な症状は便通異常
  3. 過敏性腸症候群(IBS)は自律神経の乱れで起こる
  4. 過敏性腸症候群(IBS)と脳とストレスは関係している


過敏性腸症候群(IBS)の主な症状は便通異常

過敏性腸症候群(IBS)の主な症状に腹痛を伴う下痢と便秘があります。 具体的には、

の4つに分けられます。


不安定型の過敏性腸症候群(IBS)

腹痛を伴う下痢と便秘を繰り返します。
不安定型の便秘は、小腸や大腸の過度な緊張により発症します。

慢性下痢型の過敏性腸症候群(IBS)

下痢が続いたり、治まったかと思うとまた下痢が始まったりする症状があります。
下痢は食後、多くは朝食後に見られますが、これは胃・大腸反射といって、大腸の運動が活発になりすぎて起こります。
心理的な不安から解放される休日には発症しないこともあるので、精神的ストレスと深い関係があると言われています。

また直接影響を及ぼす要因は、

などが考えられます。

分泌型の過敏性腸症候群(IBS)

激しい腹痛があり、便を全部出し切ってもその後に大量の粘液が出てしまう状態です。

便秘型の過敏性腸症候群(IBS)

一時的に排便の回数が減少します。
通常は便の水分が少なくなるため、便が固くなります。
排便しにくく、排便時に腹痛があったり、直腸内には便が残っていないのに残っているように感じる残便感があったりします。


過敏性腸症候群(IBS)の便通異常以外の体の症状

腹痛

一般に間欠的であり、便意とともに発症し、食後に頻回になります。

ガスが溜まる

体内にガスが溜まると、げっぷ、腹鳴、おなら、腹部膨満感などが起こります。

胃内

胃内のガスのほとんどは無意識のうちに飲み込んだ空気ですが、消化管の筋肉の伸縮運動により下部消化管(小腸、結腸、直腸、肛門)に送られ、様々な種類のガス症状をもたらします。

また、胃内に溜まった空気で腹部膨満感が起こり、無意識のうちに飲み込んだ空気が、心臓の圧迫やしゃっくりを起こすことがあります。
これらはげっぷにより軽快します。

腸内

腸内にガスが溜まると、脾湾曲症候群(左上腹部から背部へかけての鈍痛・脇腹がチクチク感じるなどの症状)が起こります。
これらは排便、おならに事により軽快します。

全身症状

腹痛、便通の異常とともに、

などの自律神経失調の症状が起こることが少なくありません。
過敏性腸症候群(IBS)ではない方に比べ、過敏性腸症候群(IBS)の方は約2倍腸以外の症状をもっていると言われています。


過敏性腸症候群(IBS)の便通異常以外の心の症状

過敏性腸症候群(IBS)は腸や自律神経失調症の症状の他に、心の症状も出てくることが少なくありません。
そのため、次の傾向があります。

下痢型 不安を感じやすい。
便秘型 抑うつと関連している。
下痢・便秘型 不安を感じやすく、抑うつ、内向的な方が多い。

不安・緊張や感情を抑圧したことにより起きた体の症状の後、うつ症状となる事がある。


過敏性腸症候群(IBS)の心の症状

過敏性腸症候群(IBS)の心の症状は、全般性不安障害、心気症、うつなどあります。

全般性不安障害

職場、学校、家庭におけるストレスからくる様々な不安、緊張が原因で、大腸や小腸の働きが悪くなることがあります。

(例)

などが考えられます。

全般性不安障害の原因

胃結腸反射(食事をとると胃が動き、その信号を受け取った腸が便を出してスペースを作ろうとすること)により、食後に症状が誘発されることが多い。
ひどい場合には食物恐怖症に発展することがあります。

心気症

心気症は症状にとらわれるタイプです。
何らかのきっかけで起こった症状にとらわれると、過度にその症状に注意が集中することで、ますます症状が強まり、持続するようになります。

(例)

うつ

最近は、消化器症状以外に、不眠、食欲不振、全身倦怠感、イライラ感、頭痛、肩こりなどを訴えるケースが多いです。
このように、体の症状が前景に出て精神症状の訴えが少なる、いわゆる仮面うつの頻度が増えてきています。

実は、うつは過敏性腸症候群(IBS)をはじめ他の炎症性疾患(慢性疲労症候群、線維筋痛症、インスリン抵抗性、肥満)や自己免疫疾患のある人には大変よく見られる病気です。


過敏性腸症候群(IBS)が原因となる心の障害

また、過敏性腸症候群(IBS)が原因となって、次のような心の障害が起こる場合があります。
下痢型、便秘型、交換型は、いずれもうつ性障害が約7割を占めており、腹部の症状から自律神経症状そしてうつ状態、うつへと進んでいきます。

転換性障害

心理的な葛藤が体の症状(下痢や腹痛など)に転換された場合をいいます。
怒りや、妬み恨みなどの感情を我慢したために、その代わりとして過敏性腸症候群の症状として現れます。

強迫性障害

排便に関する脅迫観念や強迫行動が著しい場合は過敏性腸症候群(IBS)による強迫性障害になります。
例えば残便感が強く何度も何度もトイレに行ったり、下痢を恐れるために便意を催さないでも各駅ごとにトイレにいったりすることがあります。


過敏性腸症候群(IBS)で起こる心の症状の原因

こうした症状はすべて、炎症と腸管の浸透性レベルが高いことが特徴的です。

食べ物が体内に吸収される際に腸管(大腸や小腸)の壁を通過して栄養を吸収しますが、腸管の壁が体内に不要なものが入らないようにフィルターの役目をしているのは浸透性レベルです。
砂糖などの腸管の浸透性レベルを高める食べ物を多く摂取すると炎症が起こる原因となります。

すると、過敏性腸症候群(IBS)をはじめとする体の様々な症状が現れ、長い間不調が続くことで、不安や意欲ややる気の低下が起こり、自律神経症状からうつ状態へとなっていきます。

このページでは、

についてお伝えしました。
次のページでは、過敏性腸症候群(IBS)の主な症状についてお伝えします。


  1. 過敏性腸症候群(IBS)ってどんな病気?
  2. 過敏性腸症候群(IBS)の主な症状は便通異常
  3. 過敏性腸症候群(IBS)は自律神経の乱れで起こる
  4. 過敏性腸症候群(IBS)と脳とストレスは関係している

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