水分と汗

更新日:2015.05.30

執 筆:整体師 古川華奈

暑いシーズンは、たくさん水分を取りますし、それ以上に汗もかきますよね。今回は、水分と汗についてお話をしていきたいと思います。

私たちの体の約60%は水分でできており、体内の水分量は、常に一定に保たれている必要があります。 しかし、人間は寝ている間にもコップ1杯程度の汗をかき、何もしていなくても、皮膚から絶えず汗を出しています。

また、水分は体内にずっとためておくことができないため、尿をはじめ、汗や排泄などで失った水分は、こまめに補給する必要があります。

水分補給のメカニズム

私たちの体内では、約0.9%の塩分を含んだ血液が常に循環しています。

ところが、体から大量の発汗が起こりますと、体内から水分と共に塩分も失われていきます。人間の体の仕組みとしまして、体から大量に汗が出た時に、汗の量に見合った量の水分を補給することが出来ないようになっています。

もしこの時に大量に水だけを飲んだりしますと、血液中の塩分の濃度が薄まってきてしまいます。そして、体内での塩分と水分のバランスの関係から、それ以上水が欲しくなくなります。

ですので、少量の発汗の場合でしたら、水だけでも十分なのですが、大量に汗をかいた時には、水分に加え、塩分の補給も必要となります。

ちなみに、熱中症時の水分補給には、少量の糖分が入っているポカリスエットが有効です。その際、そのまま飲みますと糖分が強すぎますので、500mlを水で2倍に薄めて1,000mlにして、塩を1~2g加えますと、濃度的に丁度良いそうです。

汗の効能

また、汗は、体内の温度が上昇し、体内から熱を発散する必要が出ますと、体の表面からの水分の蒸発を盛んにして、体内の温度を下げる働きをします。

汗で濡れた皮膚から蒸発する熱の量は、その時の体温、発汗量、気温、湿度などの条件によって異なりますが、100gの汗でおおよそ1℃体温を低下させると言われています。

そして、分泌された汗のすべてが有効に体温調節に働くというわけではなく、先程の条件の一つである湿度が高いと、汗の一部は体の表面に留まり、逆に体温の上昇を引き起こしてしまいます。

湿度の高い梅雨の時期に、体に熱がこもる感覚がするというのは、こういった状況から起きてきているのです。

水分を摂るタイミング

最後に、日常生活における、水分を取る適切なタイミングをお伝えしたいと思います。

  • 朝に1杯の水を飲む
    水分不足で粘り気が強くなっている血液をサラサラにして、血流を正常にします。
  • 3回の食事と一緒に水を飲む
    食物に含まれる栄養素やビタミン、ミネラルなどは、水に溶けた状態で体内に吸収されます。また、コップ一杯分程度の水分は、胃液を程良く薄め、胃液による胃もたれを防ぎます。
  • お風呂上がりに水を飲む
    お風呂に入ると体温が上昇し、水分が汗としてどんどん外に出ていってしまう為です。

があります。

いかがでしたでしょうか? 正しく適切に、水分や塩分を取るようにして、この季節を乗りきっていきたいですね。

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