水分補給に適しているのは?

更新日:2023.09.01

執 筆:整体師 角道征史

暑さのピークは過ぎた感はありますが、まだまだ残暑が厳しいですね。

夏バテ対策にも役立ちますが、エネルギー補給するためにもとても大切な、水分補給に適した方法について見ていきましょう。

まず何を飲むか?

① 水

水分の補給ということでは、最も適しているのは水になります。

吸収率が良いのは白湯になりますが、吸収率が良過ぎるために、多量に摂ると腎臓に負担になるのでご注意を。
水道水やペットボトル、サーバーの水など、日本のものは比較的安心です。

② 麦茶

夏場の水分補給の定番ですね。
大麦には体を冷やす効果があるので、暑く火照ってしまう季節には最適です。

また汗をかいたときに失われてしまうミネラル分を含んでいるので、とても有用です。

③ ルイボスティー

ミネラル補給の点でも優秀ですが、マグネシウムも含んでいるので、神経の鎮静やエネルギー補給にとても効果的です。

緊張、頭痛、不眠、足がつるなどの症状がある場合には積極的に摂りましょう。

④ スポーツドリンク

激しく汗をかいたときの水分、ミネラル補給に効果的です。

ただ、糖分の含有量が多いため、日常の水分補給には適していません。水で薄めれば良いかも。

⑤ ジュース

糖分の含有量が高く、また水分であるために吸収が良く、血糖値の急上昇急降下という乱高下を引き起こします。
夏バテのもとになるので全くお奨めできません。

健康に良さそうな100%ジュースであったとしても、自律神経的には負担が大。
あえて飲むとしたら、血糖値スパイクを引き起こしにくい食後でしょうか。

⑥ お茶・コーヒー

カフェインの覚醒作用で自律神経的な負担が大きいだけでなく、利尿作用があるために、せっかく摂取した水分が出て行ってしまいます。
ノンカフェインなら。

⑦ アルコール

アルコールが分解されるときに生じる、アセトアルデヒドという毒物を処理するために、肝臓にかかる負担が大きいです。
またカフェイン同様に利尿作用があるため、水分が排泄されてしまいます。

もし飲んだ場合には、その分多めの水分補給を。

飲み方

のどが渇いたときにだけ飲むというのは、充分ではないと言われています。
それは不足している必要最低限の補給なのですね。

のどが渇いていなくても、意識してこまめに摂取することが奨められます。
これは逆に一気飲みしてしまうと、処理するために腎臓に負担がかかってしまうからです。

その結果、むくみの原因にもなってしまいます。
それだけでなく、夜中に目が覚めてしまったりして、不眠にもつながりやすくなってしまうのですね。

どれぐらい飲めば良いか

体重1㎏あたり40㎖程度の水分摂取が奨められています。
40㎏の女性なら1600㎖、60㎏の男性なら2400㎖ぐらいになります。
それで1.5ℓとか2ℓぐらい飲んだ方が良いという声をよく耳にするわけですね。

ただし、これはその人の活動量や季節にも左右されるので(どれだけ汗をかく生活をしているか)、夏場などは少し多めの補給を意識すると良いかもしれません。

そして毎日継続的に適量の水分を摂取することで、使える水の量が増え、エネルギー補給量が増えていきます。

意識的に水分を摂り、充分にエネルギー補給をすることで、日々元気に過ごしたいものです。