このページでは息苦しさの原因とそれに対する整体法をお伝えいたします。 対策方法もお話していますのでご参考にしてください。
当たり前ですが、人間の体内には酸素が必要です。 そのために人間は呼吸をしているのですが、自律神経が乱れていると呼吸がうまくできなくなるのです。 そして不眠症・頭痛・めまい・やる気が出ない・不安など、色々な症状につながることも多いのです。 |
[画像] |
呼吸といっても大まかに分けると以下、2つの呼吸があります。
自律神経が乱れている方はどちらか一つ、または両方の呼吸ができていないのです。
ここでは「肺でする呼吸」について、お伝えします。
肺の呼吸はご存じの通り、肺で息を吸い込み酸素を取り入れます。
息苦しい症状をお持ちの方はこの肺がうまく膨らみません。
そのために息切れや息苦しさを感じるのですが、実は肺自体は自ら膨らむことができません。
肺がうまく膨らまない方は、肺が悪いのではなく肺を膨らます機能に問題があるのです。
肺を膨らます機能を持っているもので最も重要なのは横隔膜です。
横隔膜が上下することで、肺が息を吸い込み膨らんだり、息を吐きしぼんだりします。
自律神経が乱れている方は、この横隔膜の動きが硬くなっている方が多いのです。
その原因として考えられるのは以下の2つあります。
では、詳しくご説明いたします。
息を吐く筋肉が緊張していると肺を縮めようとする力が働きます。
そのため、息を吸いたくても抵抗がかかって吸えません。
風船を手で押しつぶしている状態で膨らませているようなものです。
息を吐く筋肉は、内肋間筋・外腹斜筋・腹直筋などです。
これらは息を吸う時に伸びてくれないと息を吸うことができません。
そのため、これらの筋肉が緊張していると息切れを感じたり息苦しくなったり、空気を吸っても吸ってもなかなか肺に空気が入って来ない感覚がします。
また、息を吸うには肺が膨らみますが、この際、肋骨も上に動く必要があります。
肋骨が上に動かないと肺が膨らむスペースができないのです。
肋骨を横からみると、息を吸う時に肋骨は上に動く。
息を吐く筋肉は肋骨を下げる筋肉ですので、肋骨が上に動かなくなります。
すると息を吸おうと思っても肋骨に抵抗がかかって息苦しくなるのです。
ちなみに横隔膜は吸う筋肉ですが、緊張すると吸った状態で固まってしまうことが多く、それ以上に吸おうと思っても横隔膜がもう吸えない状態になっています。
そのため、吸うことができずに呼吸が苦しく感じるのです。
つまり、横隔膜そのものが硬く緊張することで、呼吸が苦しくなることもあるのです。
また、横隔膜の動きは横隔神経でコントロールしていますが、この神経は頸椎(首の骨)の3番4番5番から出ています。そのため、首の筋肉が緊張すると横隔神経を締め付けてしまいます。
すると、脳が横隔膜を動かそうと指令を出してもそれが横隔膜に届きにくくなってしまいうまく呼吸ができなくなり息苦しくなるのです。
これらの原因は色々とありますが、原因の一つは自律神経の働きが乱れているからです。
呼吸をするには主に横隔膜が上下に動くのですが、横隔膜の下には胃や肝臓があります。
通常は横隔膜と胃の間にはスペースがありますので、横隔膜が下がるのを胃は邪魔をしないのですが、胃が上がってしまうと、横隔膜が下がるときに胃とぶつかってしまいます。
そのため、横隔膜が下がらずに息が吸えないような感じがしてしまいます。
これは自律神経失調症に多い息苦しさです。
また、胃下垂の方でも胃が上がる部分と下がる部分は違うので、胃が上がり呼吸が苦しくなる場合も多いです。
また、横隔膜と肝臓の間はくっついていますが呼吸とともに横隔膜が下がってきても、肝臓は3センチほど下に下がりますので、通常は息が苦しいとは感じません。
しかし、肝臓が硬くなると横隔膜が下がらなくなり、息が苦しく感じることがあります。
1. | 息苦しい原因が上記のことから、息苦しい方への整体法は、呼吸に関する筋肉、特に横隔膜や内肋間筋・外腹斜筋・腹直筋、他にも肺が膨らみやすいような筋肉の調整をします。 | [画像] |
2. | また、横隔膜を動かしている神経のもとである首の骨の調整や首の筋肉の調整を行います。 | [画像] |
3. | 更に、横隔膜の動きに関係する胃や肝臓などの内臓調整や、呼吸の大元である自律神経の調整など整体を行います。 |
原因をしっかり見立てる上で整体を行うので、整体が終わるころには呼吸が楽になることを実感するでしょう。
世界が変わるような気分になる方さえいらっしゃいます。
ただ、呼吸が苦しい状態が長い方は、すぐに元の苦しい状態に戻ってしまうので、何回か整体を受ける必要があります。
このような方も呼吸が苦しくなる癖が取れれば、楽な呼吸が普通の状態になります。
当サイトについて 治療家スタッフ募集中! |