2011年 佐藤レポート めまい No.2
危険な随伴症状がなく、めまいが慢性化している人は三半規管の左右差が生じ、脳幹の前庭神経核の左右差を発生させてめまい(眼振)が起きている。
特に前庭神経炎や突発性難聴などで前庭神経が障害されてしまった場合や、なんらかの原因で左右どちらかの三半規管に障害がある場合など。
片方の前庭眼反射が悪いと健側(よい方)の小脳が代償をして、同側の前庭神経核を抑制し、左右差を減少させる。これを中枢性代償という。
この中枢性代償を起こさせる訓練法がある。それが小脳トレーニングである。
※首は動かさない。徐々にスピードをあげて行う。
※脳に大きな負荷をかける高度なトレーニングなのでめまいがすることがあるが、中断するとトレーニングにならない。このトレーニングをしてめまいが起こったり気持ち悪くなったりする場合は、専門医にトレーニングを行っていいかどうか尋ねてください。
首が悪い人はゆっくり様子を見ながら行う。転倒防止の為座位で行う。
中枢性代償を起こさせるには、視覚系・前庭系・深部感覚(足の裏)の3つの刺激が必要になる。このトレーニングで中枢性代償が起これば、動揺性・回転性のめまいが軽減・消失する。
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