健療院グループ
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痛みの対策

2019年 浅野祐樹 レポート「痛みの原因と対策」

  1. 痛みとは何か?
  2. 慢性痛が起こる原因
  3. 痛みの対策


これまで、痛みの種類や原因についてお伝えしてきました。
このページでは、痛みの対策について述べていきます。

ここまで読んだ方はお気づきかもしれませんが「これだけやれば痛みが治まる」という方法はありません。
痛みを和らげやすい方法はあるかと思いますが、どんな痛みにも効く方法はないということです。

そのためにも、自分がどんな痛みなのかを見極めて、それにあった対策をしていく必要があります。
原因が一つだけということは少なく、複数存在する場合の方が多いので、これからの対策は複合して行うことも可能です。


急性痛の対策

急性痛は、基本的に患部の血液の循環を悪くさせる必要があります。
これは、炎症によって出た発痛物質を全身に広げないようにするためです。
血液の流れを良くしてしまうと、痛みの発痛物質が広がることで痛みの範囲が広がってしまいます。
範囲が広がると症状が収まるまで時間がかかります。

血液の流れを悪くする方法は、以下の点になります。

  • 患部を冷やす
  • 安静にする
  • 患部を上げる
  • 患部をタオルか包帯をきつめに巻いて圧迫する

慢性痛の対策

体に酸素を取り入れる

1.ストレスを避け、交感神経が上がり過ぎないようにする

交感神経はストレスに反応する神経です。
そのため、交感神経を上げ過ぎないためには、ストレスを避ける必要があります。

ストレスには4種類あります。
精神的なストレス、構造的なゆがみのストレス、化学的ストレス、温度湿度のストレスです。

  • 精神的なストレスの対策
    苦手な人から離れる、感情を抑え込みすぎない
  • 構造的なストレスの対策
    良い姿勢を保つ、手や足など片方だけを動かすことをしすぎない、緊張しすぎない
  • 化学的ストレスの対策
    カフェイン、甘いもの、小麦を取りすぎない。空気のきれいなところで生活する
  • 温度湿度のストレスの対策
    暑すぎる所、寒すぎる所、湿度の高すぎるところにはいないようにする

健療院グループのホームページに「4つのストレス」について詳しく書かれています。
参考にしてもらえるとより分かりやすいでしょう。


2.交感神経を働かせて、副交感神経の働きを抑える

副交感神経は休むときに働く神経です。
副交感神経が働き過ぎる原因は、ストレスがないこと、もしくは興奮の感情を出していないことです。

興奮の感情とは、怒り、喜び、不安などの感情です。
この感情は交感神経によるものです。

副交感神経を働かせすぎない方法は、その反対の交感神経を働かせていくことです。
交感神経を上げるには、声を出したり、筋肉を動かしたりする必要があります。
感情の面では、嬉しいときは大きな声で喜びを表現する。
イライラしているときは、場所を選んで怒りの気持ちを表現することが必要になってきます。

副交感神経が高い人は、声が小さい、普段怒ることが少なく、常に笑顔で過ごしていることが多いという特徴があります。

対策としては、以下の点になります。

  • 大きな声を出す
  • 無理ない範囲で運動する
  • 喜び、怒り、不安の感情をしっかり表現する

3.口呼吸を改善させる

口呼吸は、猫背になるとしやすくなります。
猫背になると顎が上がりやすくなります。
顎が上がると口を閉める力が緩んでしまい、口が開きやすくなります。
なので、顎をしっかり引く必要があります。
また、上顎に舌をつけることでも口は開きづらくなり、口呼吸は改善します。

  • 顎を引く
  • 上顎に舌をつける

4.姿勢を整える

基本的に、背骨はS字カーブを描いています。
このカーブはまっすぐしすぎても、カーブがありすぎても良くありません。
猫背や反り腰は、S字のカーブがありすぎる姿勢です。

逆に、首の湾曲がなさすぎるストレートネックや、背骨が真っすぐになりすぎるフラットバックという姿勢も良くありません。

正しい姿勢は、首の骨はやや前弯して背中の骨はやや後湾して腰の骨はやや前弯してなのですが、この姿勢を常に意識するのはなかなか難しいです。

そのため、意識して欲しい二つのポイントをお伝えします。

  • 全身に無駄な力が入らないように脱力させること
  • 呼吸がしやすい姿勢をとること

まず始めに、椅子に座って全身を脱力してください。
このままだと猫背になり、呼吸はしづらいと思います。
次に、少しずつ体を伸ばしていき一番呼吸がしやすい場所を見つけます。
この時に、多少イメージよりも背中が丸くなっていても、呼吸がしやすければ問題ありません。


5.感情をきちんと出す

感情はエネルギーなので出していく必要があります。
野生動物のように、怒りたいときは吠えたり、噛みついたり、悲しいときは泣いたりできれば良いのですが、、それでは、社会で生きていくのに問題が起きてしまいます。

感情を出すためのポイントは、以下の二つです。

  • 感情の出せる場所を作る
    例えば、何でも話せる人を見つける。
    その人に、自分が出したくて出せなかった気持ちを聞いてもらう。
    あるいは、カラオケや運動などが出来る場所でストレス発散をするなども良いでしょう。

  • 自分が抑え込んでいた感情を表現する
    例えば、怒りたい時は怒りの表現をすることです。
    怒りの感情の表現としては、クッションを思いっきり殴ったりすることや大きな声を出して「バカヤロー!」と言うことです。
    反対に、悲しいときは涙を流したり、悲しそうな表現で悲しいことを話すことです。

    この表現がうまくいかない場合、怒りたいときに笑ってごまかしたりすることがあります。
    これは、怒るという感情を表現できていません。
    自分が今どんな気持ちなのかしっかり感じた上で、適切な場所でしっくりする表現をするということがポイントになります。


副交感神経を働かせて、痛みを感じづらくする

1.の「ストレスを避け、交感神経が上がり過ぎないようにする」と同じで、なるべくストレスから離れることがポイントです。
そして、交感神経の拮抗する副交感神経を働かせていく必要があります。


太い神経線維を働かせる

先ほど「ゲートコントロール」について説明したように、痛みの神経線維より太い神経線維を働かせていく必要があります。
それは「体を動かす神経線維」や、痛み以外の「体の状態を感じ取る神経線維」です。
この二つを働かせていくことで、痛みを緩和することができます。

運動と感覚は別々のようにも感じますが、同時に働きます。
感覚は必ず運動の前にあります。
何か物を手で握るにしても、まずそれを握ってみて、どれぐらいの固さなのかを感じ取り、その固さに合わせて握る力を変えるという運動をします。
食欲も、お腹が空いたのを感覚が感じ取り、食べ物を手に取るという運動をします。

これを踏まえた上で、対策をお伝えしていきます。

  • 体を動かして、感覚に意識を向ける
    運動をすることで、体を動かす神経線維が働きます。
    そして、運動するときに感覚を意識すると、さらなる効果が期待できます。

    例えば、重心は右足の方にかかっているのか、それとも左足にかかっているのか。
    右手と左手をどちらの方が強く握れるのか、など。
    自分の体がどういう状態なのかをしっかり感じ取ることが大切です。
    こうすることで、体を動かす神経と感じる神経をしっかり働かせることができます。

    また、ゆっくり体を動かすのも効果的です。
    手の指を一本一本ゆっくり曲げていくことや、筋トレをするときもゆっくり動かすと、感覚の神経線維がしっかり働きます。

  • 優しく触る
    痛い場所を優しく触ってみましょう。
    触れるだけでも感じる神経が働くので、痛みが和らぎます。


目を動かして、痛みの抑制機能を上げる

下降性疼痛抑制を行う神経の中心部は、中脳です。
その中脳は目の動きと関わってきます。

目の動きが悪いと中脳が働かないので、目をしっかり動かしていく必要があります。

目を一周ぐるりと回します。
時計回り、反時計回り1:1で回します。
ポイントは、大きく回すことです。
そして、必ず1:1で回してください。

なぜかというと、神経は左右差が生じると問題が起こるからです。
なるべく偏りが出ないように1:1で回す必要があります。

※注意点
普段目の筋肉を動かしてない人には刺激が強いので、めまいが出る場合もあります。
症状がでた場合は、すぐに中止してください。


まとめ

痛みの原因は、今回お伝えしたこと以外もまだ存在します。
原因は沢山あるので「これだけをやればなんでも治る」というものは、残念ながらありません。
本やネットの情報を見る時は、あくまでそれは原因の一部であり、一部の対策であるということを前提に見て頂けると良いでしょう。

最後に、急性痛などの痛みの原因を知るには、まず病院の受診をおすすめします。
急性痛はレントゲンやMRIなどの画像診断で、原因がほとんど分かります。

病院でも原因が分からないと言われる場合は、画像では確認できない問題の可能性が高いです。
酸素不足や血液の流れの悪さ、神経の働きの低下などが原因となっていることが多いでしょう。

画像診断で分からない場合は、整体院などの代替医療をおすすめします。


参考文献

  • 図解入門 よくわかる痛み・鎮痛の基本としくみ(明治国際医療大学 鍼灸学部准教授 伊藤和憲著/秀和システム)


  1. 痛みとは何か?
  2. 慢性痛が起こる原因
  3. 痛みの対策


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