今昔物語 角道征史 VOL.2

高校生時代

転機が訪れたのは高1のときでした。
このひ弱さまるだしの、貧弱な体つきではいか~ん!と一念発起。

鍛えられた肉体美にあこがれを抱くというところから、非常にありがちな展開で筋トレをはじめました。
腕立て、腹筋、スクワットです。
もちろん最初は全然できないので、10回ずつからスタート...幸いなことに10回はできました。
1日に1回ずつ回数を増やしていき、どんなことがあっても必ずやる、と決めて始めました。
雨の日も風の日も、それこそ台風でも...筋トレに影響はないですが...風邪を引いても、旅行に行っても、39℃の熱があったときも、修学旅行中でも、ふらふらになりながら必ずやりました。

そうして続けていくうちに、3ヶ月がすぎると100回、半年がすぎると200回、地道ながら着実にどんどん回数が増えていくんですね。

それとともに体つきもだいぶ引き締まったものに変わってゆき、バンタム級のボクサーのようになっていました。
あしたのジョーですよ、あしたのジョー!え?わからない?すいません、世代が違いますね~

ともあれ、腹筋、胸筋が完全に割れた、引き締まった肉体をいつのまにか手に入れていたんです。
それこそ体脂肪率1ケタじゃないかぐらいの状態に。

それだけでなく、健康面でも大きな変化が...。
確実に体力というか抵抗力というか、なにかしらの状態がアップしたため、それまでが嘘だったかのように、体調が悪くなることがなくなりました。

風邪もほとんど引かないし、真冬でも、室内温度0℃ぐらいのときでも、毛布を使わず、布団1枚で寝られるんですよ。
格闘家のみなさんが、冬の寒空にTシャツ1枚でいられるわけがよくわかりました。

ところが健康な肉体を手に入れる、という意味では確実に成功したと言えるかもしれませんが、本来の目的は達成できたとは言えない状況。
そう、腹筋は割れましたが、腕は太くはならず、胸板も厚くはならないまま。
一体これはどういうこと?

今にして思えば、理由ははっきりと分かります。
何が問題だったかというと、主に2つ。

1つ目は、栄養が足りていなかったということ。
筋肉の素材となるタンパク質、アミノ酸、要はプロテインが不足していたんですね。
悲しいかな当時はプロテインもそこまでメジャーではありませんでした。

2つ目は、やりすぎです。
トレーニングをするときに気をつけなければいけないのは、オーバートレーニング。
やりすぎて傷めることもそうですが、回復できる以上の負荷をかけることで、修復が間に合わないため、筋肉量が減っていってしまうんですね。
毎日やっていたために十分回復するための時間を奪っていたんです。

鍛えられた肉体美を手に入れるために、腕立て等のトレーニングを始めたはずでしたが、栄養、特にタンパク質の不足によって、筋肉の繊維を太くしていくことができず、またトレーニングをやりすぎることによって、修復が追いつかない状態を作り出していたため、結果的として自分が思い描くたくましい肉体、ゴリマッチョ(死語?)には至りませんでした。

筋肉をつけるためにもそうですが、健康のためには、体を動かす運動だけでなく、栄養と休養が大切なんですね。

みなさん、しっかり栄養と休養、とれていますか? 頑張りすぎて自律神経、乱れていませんか?

京都に移住

さて、目標は達成できないながらも、ある意味健康的な生活を送っていたはずが、高校を卒業して一人暮らしを始めると、いろいろなところにほころびが生じていきます。
自由な生活を満喫することによって、どれだけの代償が払われたことか...。

大学は京都にありました。
修学旅行以外ではまったく接点のないところでの生活です。だいたい京都ってどんなイメージがありますか?
おそらくは皆さんのご想像どおり、古き良きおもむきのある街並みで、ゴチャついた感じというよりは、むしろ落ち着いた雰囲気。まさに旅行にはもってこいの場所だとは思いますよ。
しかし、生活するとなると話は別。

別に祇園に暴走車みたいなものが頻繁に横行している、というわけではありません。

生活をするうえで、まずびっくりしたのは水のまずさ。
うがいのときにあまりにも気持ち悪くて吐き出してしまいました。
これは琵琶湖が汚いためだと言われていましたが、はっきり言って神奈川のほうが100倍うまいです。
酒の産地なので、名水もたくさんありますが、水道水はダメでしたね~

次の驚きは空気が悪いこと。
山に囲まれているのになんで?
これは当時、バスの稼働量が多く、その排気ガスが原因だったみたいです。
古都ということで、景観の問題もあり、ちょっと穴を掘るとすぐに遺跡にぶつかり中止。
地下鉄がなかなか発達しなかったので、必然的に交通機関はバスに。
今では、少しずつ地下鉄も増えてきたので良くはなっていると思いますが。

こうした水や空気のまずさ、そして関西弁のイントネーションにも自然となじんだころ、大学生生活が始まりました。


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